アメリカの『ニューヨークタイムズ』が25日、報道したところによりますと、IAEA・国際原子力機関はイランがウラン濃縮作業を加速させていると判断していますが、アメリカの情報機関は依然として、イランが核兵器の製造を決めたという確実な証拠はないことで一致しているということです。

　この記事は、アメリカ情報機関の現役および退任した高官の話を引用し、16のアメリカ情報機関が最近イランの核計画を分析評価した上で出した結論だとしています。この結論は、2007年のアメリカ国家情報評価の、イランは2003年に核兵器の開発を中止したという結果とほぼ一致しています。2010年のアメリカ国家情報評価報告は、再びこの結論を確認しましたし、多くのアメリカ高官も最近、同様の考えを前後して表明しています。

　しかし、アメリカ情報機関の結論は、イスラエルや一部ヨーロッパ国の批判を招き、「2002年イラクの大量破壊兵器開発について誤った情報を提供したことから、CIA・中央情報局などのアメリカ情報機関は、イランの核計画に対する態度が慎重すぎる」と非難されています。（02／26　Lin、大野）国際・交流へ