北京市の地下鉄の乗り換え時間について、これまで市民から高い関心が寄せられていましたが、北京市企画委員会は15日に、軌道交通プロジェクトで初となる設計基準が制定されることを明らかにしました。

　そして近くこの基準草案が一般公開され、社会に意見を求めるということです。

　専門家は、今後北京で新たに建設される地下鉄路線はこの基準に従わなければならず、具体的な基準には線路の乗り換え時間を5分以内にすることや高さ6メートル以上の出入り口には必ず上下のエスカレータを設置することなどが盛り込まれるとしています。

　これまで、市民が地下鉄を利用する場合、乗り換えが複雑で、乗車は20分ほどでも乗り換えに10分かかる場合もあり、施設の設置の悪さが市民の足にも影響していました。特に市内西部の乗り換え駅西直門駅ではさまざまな問題が指摘され、これまでにも関係部門が「乗り換え時間を3分以内にする」と表明していましたが、強制的な実施はありませんでした。

　現在の地下鉄建設に関する国の基準には、出入り口の高さが10メートル以上の場合、エスカレータの設置が義務付けられていますが、北京市の新たな基準ではこれが6メートルとなっており、お年寄りや体の不自由な人、荷物を持った乗客などに利便を図ることになります。そのほか、将来的には新路線の地下鉄では通信環境も向上させ、携帯電話の利用もさらに便利になるということです。（ooeiei、吉野）

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