中国自動車工業協会が9日に発表したデータによりますと、「2012年初頭、中国の自動車生産・販売台数は去年同期と比べて、また去年の1月と比べて、いずれも20％減少した」ということです。中国自動車工業協会は、「2012年全体の自動車生産・販売の情勢は今のところ予測しにくい」と述べました。

　2012年1月、中国の自動車生産台数は129.94万台になり、去年の1月と比べて、23％、去年同期より27％減少しています。販売台数は138.98万台で、去年の1月と比べて、18％、去年同期より26％減少しました。同じ時期の中国の各車種の生産・販売台数はすべて減少しています。また、中国ブランドの乗用車の市場シェアは減少、変わってドイツ系、アメリカ系、韓国系の自動車シェアが増加しています。

　中国自動車協会の董揚事務長は、この現状を分析し、「今年は新年と中国の旧正月が両方とも1月だったので、休日が多く、自動車を生産・販売する営業日が少なかった。これが自動車生産・販売台数減少の原因の１つだと考えられる。また、2つめの原因として、2011年1月の自動車生産・販売台数は、その年最多の180万台だった。このため今年の1月と比較した時、差が大きくなる。このような状況から、現在の自動車生産・販売状況から2012年全般の自動車市場を読み取ることはできない」と語りました。(オウギ、高橋)暮らし・経済へ