イランの国営テレビの報道によりますと、これは26日に、アフマディネジャド大統領が、国内の工業施設の完成式典に参加した際に述べたものです。アフマディネジャド大統領は「アメリカは中央銀行への制裁はイラン経済に大きなダメージを与えられると見ている。しかし、これは何の役にも立たない手段だ」と強い姿勢を見せました。また、EU・欧州連合がイラン産原油禁輸と中央銀行に対し制裁を実施すると決めたことについて、「現在、EUとの貿易額は全体のわずか10%ほどしか占めていない。EU各国は事実上負けたことになる」と強調しました。
イラン大統領府のウェブサイトは26日に、アフマディネジャド大統領の話を引用して「西側諸国は、『イランが交渉を避けようと企んでいる』と公言しているが、実際はこれらの国々が口実をつけて交渉を避けようとしている。イランは、交渉に賛成している」と報じました。
またこの日に、イラン最高指導者ハメネイ師の上級顧問は、「他の国が原油を売ることができるのに、イランだけが禁じられるという状況を、イランは絶対に許さない」と述べました。(朱丹陽 吉野)国際・交流へ
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