中国の全国人民代表大会（全人代）常務委員会の呉邦国委員長と、温家宝首相は21日北京で、ポーランドのコモロフスキ大統領とそれぞれ会談しました。双方は、戦略的パートナー関係の樹立を契機に、各分野における互恵協力を推進していくことで一致しました。

　呉邦国委員長は、「両国関係の発展は、双方の国会の支持と参加がなくてはありえない。中国全人代とポーランド議会は立法、監督などの面における経験交流で積極的な役割を果たしている。双方は引き続き各レベル、各分野の友好往来を強化し、戦略的パートナー関係に新たな原動力を注いでいきたい」と述べました。

　温家宝首相は、「両国の政府部門と企業は、チャンスをつかみ、交流を保つと共に、二国間、多国間の方式を通じて貿易の規模を拡大し、相互の投資を促し、インフラ施設の協力を強化し、財政や金融面の協力を深め、密接に人的往来をしていくべきだ」と述べました。

　これに対して、コモロフスキ大統領は、「両国は国際金融危機への対応に成功し、経済の安定的な成長を保っている。ポーランドは中国とハイレベルの往来を強化し、貿易、投資、科学技術、金融、インフラ建設などの分野における互恵協力を深め、国民の間の理解と友情を深めていきたい」と述べました。(ooeiei、大野)