29日は、国連の「パレスチナ人民連帯国際デー」です。国連は、この日、ニューヨーク本部で記念大会を開きました。出席者は、難局の打開に力を尽くすよう、パレスチナとイスラエル双方に呼びかけました。

　国連のパン・ギムン事務総長は席上、イスラエルとパレスチナの指導者が境界と安全問題に関する厳粛な方案を勇気と決意を持って提出すること。また、遅くとも2012年末までに合意するという共同の認識を踏まえ直接対話を行うよう呼びかけました。

　温家宝首相は中国政府を代表して大会に祝電を送りました。この祝電で温首相は「民族の合法的権利の回復を目指すパレスチナ人民の正義の事業を、中国政府は一貫して支持している。また、和平交渉を通じて、1967年の国境線を基に、東エルサレムを首都とする、完全な主権を持つ独立したパレスチナ国の建国を支持している。中国は安保理の常任理事国として、国連が中東問題で重要な役割を発揮することを支持する。また、パレスチナ問題の公平な解決や中東地区の平和、安定と発展を目指して、中国は国際社会と共に弛まず努力していく」としています。

　1947年11月29日、国連は、パレスチナにアラブ人国家とユダヤ人国家を建てる決議を採択しました。（朱丹陽　高橋）国際・交流へ