北京市人力資源社会保障局の関係者は29日、「現在、社会保障部門で年金基準を調整している。来年の初めにはこれまでどおり年金が引き上げられるだろう」と述べました。

　これまでに、北京市で年金保険制度に加入している人は1000万人を超えています。

　そして、関係者によりますと、北京市の発展レベル、物価水準と市民の生活需要などに基づいて、北京市政府が各種の年金水準を随時引き上げていくということです。今年の7月、物価上昇の低収入市民の生活への影響を緩和するため、北京市政府は「都市・農村住民の最低生活保障」、「基礎年金」、「失業保険金」と「労働者災害補償保険」などの社会保険を慣例を破って1年に2回引き上げました。このため、北京市財政局や社会保障基金の支出は7億9400万元に達し、310万1900人がその恩恵を受けたということです。

　また、北京市社会保障センターの呉暁軍主任は、「10月までに北京市の社会保障のない人で年金を受ける高齢者は58万4000人いて、1人当たりの平均額は250元のため、1カ月の年金給付総額は14億3000万元となっている。そのほか、退職者の月平均の基礎年金は2283元に達し、昨年同期に比べ10.7%増加した」と述べました。（馬ゲツ・小野）暮らし・経済へ