中国の温家宝首相は19日、インドネシアのバリ島で行なわれた東アジアサミットに出席し、「南海問題は当事者である国の間で友好的な協議と対話を通し、平和的に解決すべきだ。これは『南海をめぐる各方面の行動宣言』に明記した共通認識である」と強調しました。
温首相は席上、「東アジアサミットは南海問題を討議する場ではない。我々はこの問題についてコメントしたくないが、一部の国家首脳が中国のことに言及したため、ここで中国の立場を改めて表明する」と語りました。
温首相は「南海問題に対し、中国の基本的な立場と主張は明確であり、一貫している。中国はASEAN・東南アジア諸国連合の各国と2002年に『南海をめぐる各方面の行動宣言』に調印し、南海行動の規範達成に努力を払った。これはASEAN諸国と中国の共同の願いである。関係各方面は本地域の平和と安定を維持するという大局から出発し、相互信頼を深め、協力を進めていくことを期待している」との考えを表明しました。
温首相はさらに、「東アジアの長期的な安定と繁栄の実現は人々の望みであり、社会発展の大勢に合致している。東アジア諸国は歴史が残した問題を適切に処理する知恵と能力を持っている」と表明しました。(万、高橋)
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