中国の「漢語盤点(今年の漢字)」として、2011年をイメージする漢字一字の公募活動が14日に始まりました。
その年の世相を反映する総括行事としての「今年の漢字」募集活動は、日本や韓国、シンガポールなどでは10数年以上の歴史があります。中国国内では2006年に始まって以来、今年で5年目となり、その影響力は年々高まっています。これまでに、2006年には「炒(マスコミを利用した大々的な宣伝や投機的な売買)」、2007年には「漲(物価や株、不動産の値上がり)」、2008年には「和(北京五輪の開催、国民が一致団結し雪災害や地震を乗り越えたこと)、2009年には「被(させられる、受身的な生活。例えば、寄付させられるとか、異動させられる)」がそれぞれ選ばれ、2010年には再び「漲(物価や利息、不動産の値上がり)」が選ばれました。
中国社会科学院近代歴史研究所の雷頤研究員は「今年の漢字の募集活動は言葉に対するモニタリングであり、主催者側の価値観を示すものではない。例えば、2009年に"被"が選出された。これは国民の意思を表すもので、正にその通りである」と語りました。
今年の発表会では、「今年の漢字」が発表されるほか、国家言語資源観測研究センター付属のメディア言語分析センターからは、2011年度の新語トップ10、流行語トップ10及びネット用語トップ10が同時に発表されるということです。(ZHL、小野) 旅行・文化へ
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