中国の李保東国連常駐代表は9日、ニューヨークの国連本部で、「武力衝突に巻き込まれた民間人の保護活動は、『国連憲章』の理念と原則を遵守すべきであり、とりわけ、国の主権を尊重し、統一と領土の保全、内政不干渉の原則を守らなくてはならない。こういった保護活動は、安保理からの授権を得た上で、国連の枠組み内で進める必要がある」と述べました。
この日、国連は武力衝突に巻き込まれた民間人の保護をめぐる会議を開きましたが、中国の李保東代表は、「民間人の保護をめぐっては、何よりも停戦の早期実現に力を入れるべきだ。対話と交渉などの政治的手段を通じて紛争と意見の食い違いを解決する必要がある」と強調しました。
李代表は「安保理による民間人保護活動について、真剣な討議を行った上で、授権や実行者、実行条件などを厳しく規制すべきだ。そして、安保理決議を全面的かつ厳格に実行し、勝手な解釈や越権活動は禁止すべきだ」と述べました。
さらに、「安保理の役割と権威を損なわないよう、二重基準などのやり方を停止するよう」呼びかけました。 国際・交流へ
(朱丹陽、大野)
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