中国の温家宝首相は14日、「国際収支の基本的な均衡に努めることは、中国が終始堅持する貿易政策だ。輸入も重視しており、故意に貿易黒字を求めてはいない。今年の貿易黒字が、GDP・国内総生産で占める割合は3%以内に収まるだろう」と強調しました。
これは、温家宝首相が同日開かれた第110回中国広州輸出入商品交易会の開幕式で述べたものです。温家宝首相は「中国の輸出入はより均衡する方向に向かっている。2009年の貿易黒字は前の年より1000億ドル減少し、2010年はさらに126億ドル減少した」と述べました。
温首相はまた「今後5年間、中国の輸入の総規模は8兆ドルに達するとみられている。これは多くの国にビジネスチャンスをもたらすに違いない。中国は、黒字をもたらした主な国と、金融と経済協力の強化を通じて、貿易の不均衡問題を徐々に解消していきたい。また、関連国家が1日も早く中国市場経済地位を認めるとともに、ハイテク製品の中国への輸出規制を緩和することを望む」と強調しました。(朱丹陽 山下)
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