中国外務省の劉為民報道官は13日北京での記者会見で、中国の宋涛外務次官がタイ、ラオス、ミャンマー三国の中国駐在外交官と会い、中国人船員への武力襲撃事件について行った交渉の状況を紹介しました。
劉報道官は「中国は事件の真相を究明し、その結果をいち早く中国側に知らせると同時に、法に基づき犯人を逮捕し、厳罰に処するようこの三国に要求した」と述べました。
10月の5日、中国人船員13人を載せた輸送船がメコン川のタイ流域で拉致され、これまでに船員12人が死亡し、1人が行方不明になっています。中国政府は船員たちが殺害されたことを非常に悲しみ、これら襲撃者たちの暴行を強く非難しました。そして13日の午前、中国の宋涛外務次官が中国駐在のタイの臨時代理大使、ラオス大使とミャンマー大使に会いこの事件について緊急交渉を行ったものです。
劉報道官はまた、三つの点で積極的支援を提供するよう三国に求めたました。それはまず、事件の調査に力を入れ、その真相をいち早く中国側に通報し、犯人たちを逮捕して厳罰に処すること。次に、タイのチェンセン港に停泊する中国船舶と船員を安全に帰国させると同時に、帰国で護送に当たる中国の巡視艇に便宜を図ること、着実な措置を講じ、メコン川流域の中国船舶と船員に対する保護を強化し、類似の事件の再発を防ぐことです。中国側はさらに、関係各側とメコン川流域の航行安全について検討し、この重要な国際的水路の安全を共同で維持することを求めました。
(黄競)
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