国慶節を控えた9月29日、中日人材育成支援無償事業(JDS)留学生19名が日本の各大学における1年~2年の修士学業を終え帰国したことを受け、日本国際協力センター(JICE)により歓迎会が北京でおこなわれました。
2002年より開始されたJDSプロジェクトは、中国政府が日本政府開発援助(ODA)の枠組み内で実施されている人材育成奨学金プロジェクト。これまでに9回実施されており、中央54機関、省・自治区・直轄市63機関から選抜された公務員・国家機関職員計356人が日本に留学しました。同プロジェクトは高い成果を上げており、素質の高い中国政府の行政幹部育成、及び公務員の能力向上により、中国の経済社会発展や中日両国の相互交流の促進に大きな役割を果たしています。現在第10期の留学生を募集中。この事業の更なる発展が期待されます。
今回帰国した19名は一橋大、新潟大、広島大、早稲田大、立命館大、立命館アジア太平洋大の6大学に留学、今年9月に修士号を取得して帰国しました。今後、所属先の財政部、衛生部等の中央機関、地方都市の税関等において勤務を再開することになります。
歓迎会では各自、日本での忘れがたき思い出について素晴らしい英語でのスピーチを披露。中には完全な日本語で、日本の節電への国民の姿勢を評したコメントもあり、会場が沸きあがる場面もありました。東日本大震災は深い印象を残したようであり、留学生たちは、日本の復興を心から応援していると述べました。
在中国日本国大使館、中国商務部、日本国際協力機構(JICA)の代表らが出席し、「中国と日本は互いに重要な隣国であり、2年に及ぶ日本での留学生活において、東日本大震災等さまざまな体験を通して得た知識や経験を活かし、中国の発展や中日関係強化に大きく貢献してくれることを願う」という言葉を留学生達に贈りました。
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