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 蔡麗娟さんの個展、若手芸術家の夢が出発

2011-09-25 21:32:19     cri    


若手芸術家の蔡麗娟さんの個展「色彩経緯」

 24日、北京のアートエリアの「草場地」で「色彩経緯」をテーマにする芸術家・蔡麗娟さんの個人作品展示会が開幕しました。展示会は画廊「ギャラリー・野田」が主催したもので、9月24日から10月1日にかけて、およそ1カ月間続きます。

 蔡麗娟さんは1982年生まれ、正真正銘の「80後」です。今年6月、中央美術学院大学院を卒業したばかりの若手芸術家です。大学院の卒業作品展でスカウトされ、卒業生の中では最も早く個展を開くことができた、ということです。


インタビューに答える蔡麗娟さん

 彼女の作品は「ライン」が主体です。違う色のラインが秩序良く並び、紙に描いている二次元空間を立体化。その作品の不思議な世界へ案内されるようです。紙での創作だけでは満足せず、色糸を芸術感覚で結び付け、グラデーションの円を描く作品もあります。


糸を材料とする作品

 芸術の世界に触れたのは6歳のころからで、中国画を勉強していました。


手書きの作品

 「卒業してすぐ個展を開けることは、非常にラッキーだと思う。今日は私の芸術生涯の第一歩として、いいスタートを切った。芸術創作を一生続けていこうと改めて決意を固めた」。そう話す蔡さんは「今後3年間は作品創作に没頭し、術を更に磨きたい。チャンスがあったら、日本に作品を持ち込んで、日本人の方々にも見せたい」と語ってくれました。


会場の一隅

 「ギャラリー・野田」のアートディレクター・程鵬さんは、「色使いが非常に細かいが、作品全体を見ると一体感が強いことが蔡さんの作品の魅力だと思う」と高く評価する。また「日本の若手芸術家の作品を中国に紹介し、中国の芸術家の作品を日本に紹介することで、両国の芸術交流、特に若い芸術家の間のコミュニケーションに貢献したい」と話しました。

中央美術学院の趙維さん

収集家の崔さん

「ギャラリー・野田」の
アートディレクター・程鵬さん

 来場者する人は芸術学校の学生と収集家が多数です。中央美術学院の在校生の趙維さんは「初めてこのような形の作品を見た。とても新鮮」と感想を述べました。40代の崔さんは友人に紹介され、個人収集家として展示会を見に来ました。「普通の糸を組み合わせて絶妙な色の視覚感覚ができ、素晴らしい作品だ」と蔡さんの作品を高く評価し、収集したい、と興味を持っていました。

 「ギャラリー・野田」のスタッフによりますと、展示会が始まって半日の間に、蔡さんの作品の5点がすでに注文を受けたそうです。(取材:陳博 李陽)

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