中国の楊潔チ外相は23日、ニューヨークの国連本部で開かれたBRICS外相会議に出席し、さらにロシアのラブロフ外相などと個別に会談しました。

　BRICS外相会議で、楊外相は「今年に入り、BRICS諸国の協力は大きな進展を遂げ、協力の未来は明るい」と強調しました。また、今後の活動について、「第3回BRICS首脳会議で合意した『三亜宣言』と行動計画を着実に実行すること、各分野や重大な国際問題での協調と協力を深化すること、第4回BRICS首脳会議の準備作業を円滑に進めること」という中国の提案を述べました。

　会議に参加した各国は、実務的な協力と国際問題での協調の深化で一致しました。また、リビア、シリア、パレスチナ・イスラエル紛争、国際金融システムの改革、気候変動、持続可能な発展、テロ取締りなどについて意見を交わしました。

　ロシアのラブロフ外相との会談で、楊外相は「中国はロシアと共に、両国の全面的戦略協力パートナーシップが持続的かつ安定的に進むよう促していく。また、年内に、重要なハイレベル交流を企画し、国連と上海協力機構の協力を強化しなくてはならない。さらに、ホットな問題や世界規模の問題に適切に対処する必要がある」と強調しました。

　これに対して、ラブロス外相は「中国との各分野・各レベルでの戦略的協力を引き続き緊密にしていく」というロシア政府の立場を示しました。（朱丹陽・大野）　国際・交流へ