中国とブラジル、ロシア、インド及び南アフリカのブリックス5カ国の財務相・中央銀行総裁会議が22日、アメリカ、ワシントンで開かれました。

　5カ国の代表は席上、「先進国は責任あるマクロ経済政策をとり、国際資本市場の不確定要因を取り除くべきだ。そして、経済構造の改革を進め、経済の成長を加速させ、国内の雇用の拡大とより良いバランスの取れた社会の構築に尽力すべきだ」との共通認識を表明しました。

　また、「国際金融危機の後、5カ国の経済は直ちに回復している。しかし、国際市場の不安定な要素の影響を受け、一部の国家がインフレ圧力に直面している」と指摘しました。

　中国代表は席上、「5カ国は自国の国情に適った柔軟性に富む施策を行い、インフレと海外資本の流入を対応させ、国内の構造調整を加速させた。その結果、安定的で比較的速い経済発展を実現した」と語りました。その上で「先進国は金融市場の安定と経済回復の勢いを保ち、主権債務危機に適切に対応してもらいたい。そして、国際金融資源を低所得国にまわし、発展途上国の発展に有利な外部条件を作り出すよう」呼びかけました。（万、高橋）暮らし・経済へ