国連事務総長の報道官は19日、パレスチナ自治政府のアッバス議長が、23日にパン・ギムン事務総長に国連加盟の申請書を提出することを明らかにしました。

　それによりますと、この日パン事務総長はアッバス議長との会談で、パレスチナ側の申請書を受け取ったあと、「国連憲章」に基づき、これを安保理に提出すると述べました。また、パン事務総長は、パレスチナとイスラエル間の問題解決を支持する姿勢を再び表明した上で、「国際社会、そしてパレスチナとイスラエル双方が、合理的、かつバランスの取れた枠組みの下で、和平会談再開の道を見出すことを期待する」と強調しました。

　一方、この日、アメリカのクリントン国務長官は、ニューヨークで、「イスラエルと交渉することは、パレスチナにとっては独立し建国していく唯一の道である。パレスチナが、一方的に国連に加盟し、独立し建国していくというやり方にアメリカは反対する。またアメリカは、安保理ではパレスチナの申請について拒否権を行使する」と述べました。 国際・交流へ

　（朱丹陽）