中国の温家宝首相はこのほど、「中国は13億の人口持つ国として、高品質の牛乳と乳製品を生産しなければならない。中国国内で品質を高めるだけでなく、世界でもトップブランドをめざすべきである」と述べました。

　これは北京に近い河北省の農業生産を視察した際に述べたものです。温家宝首相は、「中国は国産の乳牛を飼育し、高品質の牛乳と乳製品を生産しなくてはならない。これによって、自らをブランド化し、世界でも、トップブランドを目指すべきだ。この目標を実現させるには、長期にわたる大変な努力が必要だ。また、乳製品企業と農業機関の連携しての努力も必要だ」と強調しました。

　なお、2008年の三鹿メラミン有害ミルク事件発生後、牛乳をめぐる食品安全事件が度々発生していました。これは消費者に乳製品に対する不信感を引き起こしました。その結果、多くの外国製乳製品が中国市場に進出し、中国の乳製品産業は著しく落ち込みました。（董燕華、高橋）

　暮らし・経済へ