アメリカがこのほど、「中国の軍事・安全保障に関する年次報告書」を発表したことを受けて、中国国防省の楊宇軍報道官は「この報告は事実を無視している。中国が正常に行っている国防と軍隊の活動を、台湾に対する軍事的脅威だと言いふらしている。また、中国の宇宙とネットの安全政策を理由もなく疑っている」と強く反駁しました。
アメリカはこの「報告」で、中国の内政事情である台湾問題に触れただけでなく、海軍の発展および軍隊が正常に行っている外国との交流や武器装備のグレードアップに対しても、悪質な論評を加えています。
これについて、楊報道官は「科学技術の進歩に伴い、中国軍隊が一部の武器を更新することは、正常なことである。これは、世界各国の軍隊が現代化を進めていく過程における慣例措置である。中国軍隊は外国軍隊との交流活動を積極的に行っており、その開放度を絶えず拡大している。中国軍隊は終始、世界の平和と地域の安定のため、最善を尽くしていく」とし、アメリカのこの報告が事実を歪曲していることに批判を加えました。
さらに、両国の軍隊関係について、「この報告は、相互尊重、互恵共栄といった協力パートナーシップを構築する両国首脳の合意にそぐわない。また、両国軍隊の関係が前向きに進んでいる今の状態や台湾海峡両岸関係の平和な発展という今の状況にも符合しない」と指摘しました。
楊報道官は「アメリカはこのような報告を取消し、両国軍隊の関係発展に有利なことをやるべきである」という中国政府の立場を強調しました。(朱丹陽、高橋)
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