アメリカが18日に公表した一連の経済データをみると、アメリカ経済は依然低迷していることが明らかになりました。これによって、アメリカ経済が再び後退するのではないかという不安が広がりました。更に欧米債務危機のリスクへの不安が加わり、欧米の株式市場は下落しました。

　アメリカ労働省が18日に公表した報告によりますと、先週、失業保険を新規に申請した人は9000人にのぼりました。また、アメリカ不動産管理協会は、7月の中古住宅の売り上げは3.5%減少し、低迷が続いていると語っています。また、フィラデルフィア連邦準備銀行のデータによりますと、大西洋地区の8月の製造業の業況指標はマイナス30.7に下落し、2009年3月以来、最も低い水準でした。

　アメリカ経済が再び後退するのではないかという不安に、欧州債務危機のリスクへの不安が加わり、欧米の主な株式市場は再び下落しました。

　これらのデータの影響から、国際原油価格も引きずられ、ニューヨーク市場の原油価格も6%近く急落しました。（朱丹陽・高橋）　国際・交流へ