今年に入ってから、中国南西部の貴州省は、雨が少なく、特に7月の降雨量が著しく少なくなっています。また、気温も高く水分の蒸発量が増えたことも加わり、干ばつ被害が全省に拡大し、深刻になっています。現在、干ばつの被害を受けたのは、920万人あまり で、このうち約170万人の飲料水が不足しています。

　貴州省気象局の2日の発表によりますと、1月から7月まで、多くの県で、降雨量は平年に比べ3割以上減少し、中でも7月の降雨量は8割も減少したということです。

　統計によりますと、現在、貴州省の農作物の被災面積は50万ヘクタールに達し、その直接経済損失は18億元（日本円で約234億円）を超えています。（万、高橋）暮らし・経済へ