中国の楊潔チ外相は21日、インドネシアのバリ島で開催された中国・ASEAN東南アジア諸国連合（10＋1）外相会議に出席しました。会議は中国とASEANの対話関係樹立から20年の間に得た進展を積極的に評価すると共に、各国が合意に達した「南海各方面行動宣言」の履行に向けた指針を可決し、今後の協力について意見を交換しました。

　楊外相はその席上、「中国とASEANの共同努力の下で、『南海各方面行動宣言』の履行を巡る高官会議は宣言の指針案について合意に達した。これは宣言の履行プロセスを進め、南海地域の実務協力の道を切り開くため、また中国とASEAN関係の深化において重要な意義を持ち、中国とASEANの相互理解と相互信頼を強めるに当たっても有利であり、そして南海の平和と安定を促進するという点においても有益である。戦略パートナーシップの強化に取り組むに当たって各方面が確固たる信念と政治的決意を示した」と述べました。

　ASEAN加盟国の外相らは、中国とASEANの対話関係樹立から20年来、双方の政治や経済・貿易、人文、社会など各分野における互恵・ウィンウィンの協力関係は積極的な成果を遂げ、各国の国民から広く支持を得ているとの見解を示し、中国・ASEAN記念サミットやその他の祝賀イベントの開催を通じて、互いの協力に活力を注ぐことで一致しました。

　また、ASEAN諸国は中国がASEAN一体化に取り組み、ASEAN諸国の経済および社会発展の支援に尽力していることに感謝すると共に、中国が国際と地域の重要な問題において積極的な役割を果たしているとして賞賛の意を表した上で、ASEANと中国の連携やコミュニケーションなどの分野における協力について、一連の意見と構想を提案しました。（翻訳：ｈｊ）