中国チベット平和解放60周年を祝う祝賀大会が、19日、チベット自治区の中心地・ラサで開かれました。中央代表団が参加し、団長を務める習近平国家副主席は、チベット事業の円滑化の重要さを強調しました。

　習近平国家副主席はチベット事業の円滑化の重要性について、「科学的発展観をより行動に移し、ややゆとりのある社会づくりが求められている。持続可能な発展を実現させるためにも必要なことである。さらに、民族団結や社会の安定化、祖国の統一、国の安全などが求められる」と強調しました。

　さらに「発展に力を入れることは、チベットが抱えているすべての課題を解決する鍵である。民生の保障と改善は、チベットの経済と社会発展の出発点であり、足がかりでもある。また、社会主義の先進的文化を発揚させることは、チベット各民族の精神文化を構築するために必要である。社会安定の維持は、チベット自治区の各民族が潤いのある暮らしを確保するための根本的な保障である」と述べました。

　1951年、中央人民政府の全権代表と元チベット地方政府の全権代表が、北京で「チベット平和解放に関する方法の協定」に調印し、チベットは平和解放されました。（朱丹陽）