アメリカのデイリー大統領首席補佐官は10日、アメリカによるパキスタンへの軍事援助の一部停止を明らかにしました。

　デイリー首席補佐官は、「パキスタン側のとった一部行為から、アメリカはパキスタンの軍隊に提供している援助を一部停止することにした。両国の関係はいま困難、かつ複雑であるが、これからは正常な関係を回復しなくてはならない」と強調しました。

　これについて新聞「ニューヨークタイムズ」はこの日の記事で、「パキスタン側はアメリカの軍事訓練の教官などを国外に追い出した。この行為に処罰を加え、また反政府の武装勢力取締りを強化させるよう圧力をかけるため、オバマ政権は、パキスタンへの8億ドルもの軍事援助を停止することを決めた」と報道しました。

　現在、アメリカは毎年パキスタンに約20億ドルの軍事援助を提供しています。（朱丹陽）国際・交流へ