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 姚明引退後、次の姚明がいつ生まれるか?

2011-07-11 20:56:59     cri    

 アジア出身の選手として、初のNBAスターとなった姚明選手。NBAとチームに対し引退の旨を伝えたとの報道は、中国国内でも大きな反響を呼んでいます。情報筋によりますと、姚明選手は7月20日に上海で記者会見を開き、引退や、その後についての内容を明らかにするということですが、報道機関など各社は、いずれも姚明選手引退をとりあげた特集を組みました。新華社ネットは11日付け「広州日報」の記事「姚明引退後に関する10の質問」を転載しました。その主な内容です。

 1)引退の理由は?

 度重なるけがが一番の理由です。2007~08年のシーズン中、22連勝の後、突然骨折したことから始まり、多くのけがに泣かされてきました。その後、リハビリの機会を逃し、北京五輪の全試合に出場。昨年12月に、けがをした際、「もし再びけがをした場合、これからの人生は車椅子と杖に頼らなければならない」と医者から警告されたほどです。

 2)再び中国代表として戦うことは?

 姚明選手の引退について、中国バスケット協会はずっと沈黙を保っています。ロンドン五輪への出場も期待されていると言われていますが、姚明選手の姿勢からは、今回の引退はNBAを離れるだけでなく、バスケットボールの試合からも離れることを意味するとみられています。

 3)将来、復活の可能性は?

 31歳はプロのバスケット選手にとって、一番の脂が乗った時期とも言えます。今後2年、もしリハビリがうまくいく場合、再度試合会場に戻ることがあり得ます。しかし、上海シャークスに戻ることが可能としても、NBAに復帰する可能性はあまりないのではと見られています。

 4)現役中の収入は?

 NBAで8シーズンをプレーした報酬は合計93,390,336ドルで、人民元に直せば、6億5千万元。このほか、広告出演料などを入れれば、NBA在籍中の総収入は20億元にのぼると言われています。

 5)何を変えた?

 中国人選手の価値観を変えました。これまでの中国人選手は、五輪などの国際試合で優勝することにより、巨額の奨励金の入手を一番のサクセスとしていましたが、姚明選手はプロ選手として巨額の報酬を手に入れた最初の選手です。

 姚明選手により、NBAは中国人にとって身近なスポーツとなりました。

 また姚明選手は四川大地震などの際、巨額の義捐金を寄付し、慈善活動にも熱心なスポーツ選手としても知られています。

 

 6)将来、バスケットボール協会の役員になるか?

 姚明選手本人の意向さえあれば、スポーツ関連の行政管理職が提供されることでしょう。ただ、上海シャークスの経営者である以上、ビジネスマンの身分で政府関係の仕事を引き受けることは難しいことでしょう。

 一方、アメリカで前後9年滞在し、アメリカのプロスポーツのあり方を良く知っている姚明選手は、挙国体制のスポーツというよりも、商業ベースにしたプロスポーツに、より共鳴を感じているかもしれません。たとえ政府から要請があっても、必ずしも本人は引き受けるとは限らないでしょう。

 7)コーチになるか?

 十分に資質と能力があります。もしも、NBAで身につけたノウハウを中国のプロバスケットにもたらすことができれば、中国にとって大変メリットの多いことには違いありません。

 ただし、長年の遠征の整理もあり、すぐにコーチになることは考えにくいでしょう。

 8)ビジネス界に転身するか?

 姚明選手は投資活動にも力を入れています。ヒューストンでレストランを経営しているほか、2006年、中国国内最大の音楽配信サイト「巨鯨網」にも投資し、2007年、カリフォルニア州でスポーツジムを開き、2009年、上海のプロバスケットボールチーム「上海シャークス」を買収してオーナーとなりました。

 元体操五輪チャンピオンの李寧さんと同様、姚明選手も自分の名前で商標登録してビジネスを始めるかどうか、今後注目されます。

 9)殿堂入りできるか?

 データや会場での成績のみを見れば、確かにドクター・ネイスミス(Dr. James Naismith)の殿堂入りは無理かもしれまあせん。ただし、NBAに数億人の中国人ファンをもたらしたという意味では、「貢献者」の部門にノミネートされる可能性は十分あり得るのではないでしょうか。

 10)二人目の「姚明」、いつ誕生するか?

 いまのところ、二人目の「姚明」はまだ育っておらず、すぐに頭角を現すことも無理でしょう。ただ、中国のプロバスケットボールの発展により、数多くの若手選手の潜在力が掘り起こされていて、成長しています。「中国と西洋文化の架け橋」という誉をもつ姚明選手ほどの功績は難しいかもしれませんが、将来もNBAで活躍する中国人選手が現れることでしょう。(翻訳整理:Yan、山下)暮らし・経済へ

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