SCO・上海協力機構の加盟国首脳理事会の第11回会合が15日、カザフスタンの首都アスタナで開かれました。中国の胡錦涛国家主席とカザフスタン、ロシア、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンなど5ヵ国の首脳がこれに出席しました。

　会議で、5カ国首脳は「アスタナ宣言」に調印し、加盟国間の安全、経済などの分野における協力の強化で合意しました。「アスタナ宣言」は、テロリズム、分裂主義、過激主義といった三つの勢力の取り締まりはSCOの主要任務であり、各加盟国は今後も「三つの勢力の取締りに関する上海公約」と「テロリズム取締りに関するSCO条約」を堅持することを強調しました。

　また、この宣言は加盟国の国民生活と福祉のレベルを引き上げることが本組織の最も重要な目標であることを指摘し、国際金融体制の改革を支持し、双方金融体制の安定を維持するために対話を行うことを各加盟国に求めました。また、本組織の加盟国は交通や通信、農業、技術革新などの分野における大型協力プロジェクトの実施、関係金融保障システムの構築を加速することを要求しています。

　中国は2011年から2012年まで、SCOの輪番議長国をつとめることになっており、来年は中国でサミットが開催されます。 （万、丹羽）

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