チリを訪問している中国の習近平国家副主席は現地時間の9日、サンティアゴでチリのピニェラ大統領と会談しました。

　席上習近平副主席は、貿易の拡大、投資協力の促進、それに農業協力、金融協力と科学技術協力など分野の両国の実務的な協力を強化することを提案しました。

　習近平副主席は、その際「両国は、遺伝子資源、科学技術の研究と開発、農業のモデル技術などの分野で交流と協力を行うべきであり、両国の金融機関の協力を積極的に支援していかなくてはならない。同時に、両国の貿易、鉱業、農業、林業及び民生部門の協力に金融的サービスを提供していく。また両国の関連部門とハイテク企業はクリーンエネルギー、再生可能なエネルギーと新エネルギーの分野における協力を検討し、バイオテクノロジー、IT、地震関連技術などの分野での協力における潜在力を掘り出していかなくてはならない」と語りました。

　これに対しピニェラ大統領は、習近平副主席の提案に賛成の意を表明した上で「チリ側は、中国との関係の発展ではラテンアメリカ諸国の先頭に立っている。今後もリード的役割を果たし、ラテンアメリカと中国との協力拡大でより多くの努力を払っていく」と述べました。（翻訳：任春生）