イタリアを訪問している中国の習近平副主席は1日、ローマで、イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領と会談しました。習副主席は「中国はイタリアとともに、ハイレベルの訪問や各レベルでの相互交流を維持し、経済や科学技術、環境保護など分野での協力を強化させ、国際的な事務作業においても協調を密接することで、両国の国民に利益をもたらすよう期待している」と述べました。

　また、習副主席は「イタリアは欧州連合（EU）の重要な一国であり、中国とイタリアの関係は、中国とEU諸国との関係の中でも、最も安定した二国間関係である」としたうえで、「最大規模の発展途上国と最大規模の先進国グループとして、中国とEUは協力を強化し、国際情勢に応じ、思想における食い違いを乗り越え、平等なパートナー関係の発展を推進していくべきだ」と強調しました。

　一方、ナポリターノ大統領は「イタリア統一150周年を祝う式典が全国で行われており、統一の役割を振り返っている。このたびの習副主席の訪問は、両国関係の発展推進に重要な意義がある」と述べ、「中国との全面的な協力を強化し、イタリアと中国、EUと中国の関係発展を推進させ、世界の平和と繁栄に貢献するよう願っている」との考えを示しました。（万、山下）