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 アジア開発銀行、クリーンエネルギー分野への投資拡充

2011-05-31 17:17:41     cri    

 アジア太陽光エネルギーフォーラムが30日から、タイのバンコクで開かれています。各国の代表は、クリーンエネルギー分野における協力の潜在的な力の発掘に力を入れることで一致しています。アジア開発銀行の趙暁宇副総裁は、「各国の低炭素発展を促すため、アジア開発銀行はクリーンエネルギー分野への投資を拡充している」と述べました。

 30日から開かれているアジア太陽光エネルギーフォーラムには、アジア各国政府機関、民間企業、太陽光エネルギーの専門家など300人あまりが出席し、太陽光エネルギーやその他のエネルギーのさらなる開発と利用について、討議しています。アジア開発銀行の趙暁宇副総裁は「アジアは、高度な経済成長を保ちながら、二酸化炭素の排出量を減少する必要がある。このため、太陽光のさらなる開発と利用が求められる。そして、創造的な思考を踏まえて、従来の資源の大量消費と二酸化炭素の大量排出という発展モデルを転換し、持続可能な低炭素成長を実現しなくてはならない」と見ています。

 2007年に発生した世界的な金融危機の影響で、各主要金融機構はここ数年、気候変動対応プロジェクトへの投資を減少していますが、アジア開発銀行は、逆に、クリーンエネルギーに関する融資を増加しています。趙副総裁は「我々の目標は、気候変動と代替エネルギーの面で、毎年10億ドルを融資することである。去年1年間だけでも、クリーンエネルギーに関する融資は17.6億ドルに達した。今年初めから2013年までに、毎年少なくとも20億ドルの融資を目指している」と語りました。

 現在、太陽光エネルギーの利用は将来の発展が見込まれています。多くの発展途上国では太陽光エネルギーの資源が豊富ですが、これらの国では技術と資金が欠けているため、先進国が技術の譲渡と資金提供により大きな役割を果たすことが期待されています。趙副総裁は「最も進んだ技術と最低のコストで太陽光エネルギーを電気エネルギーに変えることについて、現段階では課題や困難はまだ多い。もし、一部の進んだ技術が発展途上国に譲渡され、発展途上国の安い人件費、原材料などが利用されれば、投資コストの大幅な削減につながるし、太陽光エネルギーも最大限に利用されるだろう」としています。

 現在、アジアの電力生産で太陽光エネルギーによる発電はわずか0.25%しか占めていません。これは、アジア開発銀行の「太陽光エネルギーによる電力供給量を2013年までに3000兆ワットアワーにする」という目標には、まだ程遠いものです。これについて趙副総裁は「去年、われわれは試行錯誤しながらも、まずまずの成果をあげている。われわれは各国の特徴にあわせて、異なる総括的なやり方を企画している。今の試算では、2013年の目標は達成できると信じている。そのとき、クリーンエネルギーが占める割合は3%になるだろう」と見ています。

 クリーンエネルギー、とりわけ風力発電は非常に大きな意義を持っています。国全体の送電網から離れた辺ぴな山間部または島々にある工業、企業、住民の生活に、便宜を図ることができます。

 東日本大震災による核エネルギー利用への見直しと批判が高まることについて、趙副総裁は「核エネルギーは依然として重要で、代替のできないクリーンエネルギーである。東日本大震災による原発危機は、一つの警報であると同時に、新しい技術を開発する過程では、予想を超えたあらゆる要素を可能な限り考慮する必要性があると教えてくれた」と、核エネルギーの必要性を強調しました。(朱丹陽)国際・交流へ  

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