NATO・北大西洋条約機構の国会議員会議春季総会では29日一部議員からの報告を発表されましたが、オランダ議員の報告は「NATOとロシアがミサイル防衛システムの共同設置について一致に達する可能性は小さい」と述べました。
この報告は、「NATOとロシアはミサイル防衛システムをめぐる見解の食い違いは依然として大きい。しかも、いまのところ、一致に達する可能性はほとんどない」としています。
NATOとロシアは去年の11月、欧州ミサイル防衛システムを発展させるため協力することで合意しました。しかし、NATOは、「NATOとロシアはそれぞれ独立したミサイル防衛システムを確立し、その上で情報交換を通じて協力すべきだ」との見解を堅持しています。一方のロシアは「完全に融通し合う共通システムを確立するべきであり、このシステムはロシアを対象にしてははならない」と主張しています。
また、エストニア議員は報告の中で、NATOのアフガニスタン増兵について、「NATOがアフガニスタンに増兵してすでに1年経つ。現在、これが成功したかどうかは判断できない。アフガニスタンの治安情勢は改善されていない」と述べました。
この報告は、「NATOはアフガニスタンの治安部隊の訓練と武装化で大きな成果を収めた。しかし一方では、様々な摩擦や人種問題、それに持続可能な発展などの課題が存在している。多くの地区では、治安も管理も大きなチャレンジに直面している」としています。(翻訳:玉華)
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