会員登録

 茶道裏千家、第6回東アジア茶文化シンポジウム開催

2011-05-10 22:01:09     cri    

 東アジア地域の茶文化の研究、交流を通じ友好促進を目的とした「第6回東アジア茶文化シンポジウム」及び「第6回パネルディスカッション——東アジアの文化と平和」が10日から11日にかけて北京で行なわれます。茶道裏千家淡交会と中国芸術研究院が主催し、中国文化部、中国日本友好協会、中国人民対外友好協会、在中国日本国大使館、在中国韓国大使館文化院が後援となっています。


会場の様子1

 10日行われたシンポジウムでは、開幕式のほか、中日韓三カ国の学者による最新研究の発表とディスカッションも行なわれていました。中日韓三カ国の茶文化研究者のほか、茶道裏千家前家元、千玄室大宗匠を始め、中日韓三カ国の茶道愛好者及び学生たちが参加しています。

 中国の王文章文化次官は開幕に寄せた祝辞において、「茶は文化と文化を結びつける紐帯であり、調和のとれた社会ないし世界平和を実現するための紐帯でもある」と述べ、「茶文化シンポジウムの開催には計り知れない意義がある」と強調しました。

 開幕式に出席した丹羽宇一郎在中国日本大使は、このイベントの開催を通して「日本の茶道のこころとも言える『もてなし』の精神への理解がさらに深まるとともに、茶を通じた日中韓の交流がさらに進むことを期待している」と挨拶しました。


会場の様子2

 松本剛明外相もシンポジウムとパネルディスカッションの開催に祝賀の電報を送り、中国と韓国が東日本大震災に寄せた支援に対する感謝の言葉を併せて述べました。

 在中国韓国大使館韓国文化院のキム・イッキョン院長は、「シンポジウムはただ、三国の茶文化研究を発表する場だけでなく、東アジア文化の価値を世界に見直してもらい、それを踏まえた上での新価値創出の重要なきっかけになってほしい」と高い期待を寄せていました。


千玄室大宗匠

 裏千家前家元、千玄室大宗匠が開幕式で基調講演を行ない、日本の茶道と中国文化との深いつながりを説明した上、「一盌からピースフルネスを」の理念を改めて訴え、「この行事が、茶文化の学術的研究に更なる成果をもたらすと共に、平和への大きな一歩となりますよう心から願う」と話しました。

 同シンポジウムは茶道裏千家の提唱の下、2004年に創設され、天津で第1回を開いてから、茶文化研究の学術的交流と東アジア地域の友好関係の促進、また世界の平和と安定のために文化が果たす役割と可能性の探求を主眼に、5回にわたり継続されてきました。

 なお、11日に行なわれるパネルディスカッションには、元中国文化次官の劉徳有氏、元国連事務次長の明石康氏らが出席する予定だということです。(王小燕)

暮らし・経済へ

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS