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 中国、新たな国勢調査結果を発表

2011-04-28 21:36:50     cri    

 中国は28日、2010年から進めてきた第6回国勢調査結果を発表しました。調査は大陸の31の省、自治区、直轄市や現役の軍人に対して行われました。これによりますと、2010年11月1日零時時点で、登録された人口の数は13億3900万人であることが分かりました。また、この10年間で人口の構造、社会の流動、経済成長といった変化が重なっていることも示されました。今回の調査結果は今後の政策立案の重要な拠りどころになるだろうと見られています。

 今回の国勢調査結果によりますと、農村部の労働力の移動が速いことや、経済の急成長の影響を受けて、流動人口が大量に増えています。これについて中国国家統計局の馬建堂局長は「都市化プロセスが加速していると言える。沿海部の発展した省では常住人口の割合が増えている。一方、遅れた内陸地区では、常住人口の割合が下がっている。これは、西部地区から東部の発展地区に移動する人口が増えていると言える。これは、人口の移動が経済の配置と一致する説の証である。」と述べました。

 前回の国勢調査は2000年でしたが、その後、人口の数と構造、素質、雇用、流動状況、住宅などで大きな変化が起きています。

 国勢調査に先立ち、中国国家統計局の責任者は、「中国の都市化プロセスが加速している中、流動人口の規模と回数は、過去と大きく異なっている」と予測していたが、今回の結果はこの予測の正確さを証明しました。

 同時に、高齢化も次第に速まっています。60歳以上の人口の割合は13%を超え、2000年より2.93ポイント増加しました。

 今回の調査結果について、馬局長は「人口発展には、新たな兆しや変化が現れている。中国の人口問題は長期的で、複雑に満ちていることを強く意識しなくてはならない。計画出産といった基本国策を堅持して、安定的でかつ適切な低出生率を維持していく必要がある。また、真剣に評価することで、人口と計画出産の政策を整備していくと同時に、よりバランスの取れた人口成長を促していくべきだ」と述べました。

 今回の国勢調査について、専門家は「人口の構造、都市化の規模などに関する基本情報は、今後の人口や公共福祉などにまつわる政策立案に、重要な拠りどころを提供した」と見ています。 (朱丹陽)

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