北京万達広場望京店
このほど、国内外特に北京の各メディアに注目されている北京国際映画祭が開催しました。この中国国家ラジオ映画テレビ総局と北京市人民政府が共催するこの映画祭では学術フォーラムや講座が行われるほか、国内外の著名監督及び映画関係者も相次ぎ参加し、映画芸術や映画技術、また経験などについて文化交流を行っています。
そして、4月24日午後2時に、第1回北京国際映画祭・日本映画週間の開幕式が朝陽区にある万達映画館で行われました。北京国際映画祭副秘書長兼北京市ラジオ映画テレビ局の楊培麗副局長、中国日本国大使館の山田重夫公使、また、シリーズ・18作目となる『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』の鴫野彰(しぎのあきら)監督などが開幕式に出席して、挨拶を述べました。
楊培麗副局長 |
山田重夫公使 |
楊培麗副局長は「日本の映画作品は中国の映画作品に大きな影響を与えています。以前、中国で公開された『君よ憤怒の河を渡れ』、『幸福の黄色いハンカチ』、『遥かなる山の呼び声』などの映画作品は今でも私と同じ世代のファンの頭の中に強く印象に残っていて、映画の中での有名なせりふも覚えています。近年、日本映画は多様化を求め、世界における地位や知名度もますます向上しつつあります。今回の映画祭では52カ国、650本の映画作品の出品申し込みの中から、160本が選ばれ、そのうち日本映画は6本の作品の上映が予定されています。また、本日より日本映画週間を行い、映画関係者に交流のステージを提供するだけでなく、多くの中国における日本映画愛好者に日本作品を鑑賞する機会を作って、さらに深く日本の文化に触れさせたい。これからも日本の映画業界の関係者と緊密な交流を図りたいと願っています」と述べました。
山田重夫公使は「私は日本国大使館を代表して、本日より開催される日本映画週間に心よりお祝いを申し上げます。今回の日本映画週間には日本から6本の新作が出品されています。1人でも多くの中国の方がこの機会を通じて日本の映画をご覧になってほしい。3月11日に日本では最大の地震が発生しました。現在まで死者、行方不明者の人数は2万6千人にも上ったということです。中国をはじめとする世界の皆様にご心配をおかけしまして、大変遺憾に感じております。地震後、非常に多くの中国の方々から暖かい応援のお言葉やまたご支援をいただきました。これらの中国の皆様からの暖かいご支援に対し、心から感謝を申しあげたいと思います。また、今回のことを通じてあらためて日本と中国の国民の間の絆の強さを感じております。さて、昨年5月に温家宝総理が日本を訪問された際、今年は『映画・テレビ週間』や『アニメフェスティバル』を開催することで合意しました。これにより、今年は様々な関連行事が予定されております。6月には北京及び上海で再び日本映画週間が開催される予定であります。日本の映画の中には日本のありのままの様子が描かれています。皆様が日本の映画を通じて、今精いっぱい頑張っている日本の映画関係者を応援していただけばと願っています」と述べました。
『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』 |
鴫野彰(しぎのあきら)監督 |
また、『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』が開幕式で上映される前、鴫野彰(しぎのあきら)監督はCRIの独占インタビューに応じて、この作品及び日中文化の交流について話してくれました。
――鴫野彰さんが監督した『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』が第1回北京国際映画祭・日本映画週間に上映されることになりまして…
実はこの映画は去年の作品なんですけれども、今年はまた新たな作品が日本で上映されているのですけれども、日本で公開してわずか1年経って北京で上映されることになり、最初はちょっとびっくりしたような感じです。今回、機会をいただいて北京に来ることができたので、とてもうれしいと思っています。今年の『クレヨンしんちゃん』の映画は別の監督が作っているのですけれども、私は今度はしんちゃんではなく、パワーを味わえるような映画の企画を作っていて、制作に入りたいなぁと希望しています。
――クレヨンしんちゃんの漫画、TVドラマ、映画は中国でも人気が集まっていますが、それについてのご感想は…
日本の原作はもう20年経ちましたし、テレビアニメも約20年やって、人気があることはずっと日本にいてわかっていたんですけれども、まさか中国でもこんなに人気があるとは全然知らなくて、今回北京に来て初めていろんな方に中国でクレヨンしんちゃんが大人気なんだよという話を聞いて、ちょっとびっくりしたという感じです。今日もたくさんの観客が見に来てくださりちょっと不思議な感じがします。しかし、今まで『クレヨンしんちゃん』の作った映画は20本あるのですけれども、ほとんど上映されていないという話を聞いて、みんないい作品ですので、どんどん中国国内で上映していってほしいなと。テレビでも20年やって、いろんなストーリーがあるので、そういうのもテレビで子どもたちがいつも見られるように、映画館がいつも『クレヨンしんちゃん』をやっているようになったらいいなと。最近、中国でもアニメが盛んになっているという話を聞きましたので、日本のアニメの文化と一緒に中国と携えて、世界に向けてアニメを発信できたらいいなと思います。
――第1回北京国際映画祭についてのご感想は…
今回は第1回ということなので、日本ではそんなに話題にはなっていません。それはちょっと残念だなと思いますけど、これから2回、3回続けていただいて、もっと両国の映画関係者の交流ができて、共同で映画を作れるような環境が整うとまた素晴らしいことだと思います。一緒に作っていける作品の対象はまだまだあると思いますので、日本のアニメ会社も手を携えてやっていける環境を作ってほしい。
――中国におけるクレヨンしんちゃんのファンたちに一言を…
悲しい話では、原作者の先生がおととし亡くなられたのですけれども、『クレヨンしんちゃん』はこれからもずっと続いて行くので、日本のファンたちと一緒に楽しんでいってほしいなと思います。(取材:馬ゲツ&オウギ) 旅行・文化へ
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