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 豪首相、日韓中歴訪の思惑

2011-04-22 14:30:35     cri    
 オーストラリアのギラード首相は20日から、8日間に渡る日本、韓国、中国への歴訪を始めました。この三ヶ国はオーストラリアにとって、三大輸出市場であり、上位4位を占める貿易パートナーでもあります。今回の歴訪を通じて、ギラード首相には「この三ヶ国との経済貿易協力を強固なものにし、新しい段階に引き上げる狙いがある」と見られています。

 オーストラリア首相官邸によりますと、ギラード首相は20日から23日まで日本を訪れ、日本の首脳と会談した後、被災地も訪問します。23日から25日にかけての韓国訪問では、韓国の首脳と、二国間貿易の協力分野の拡充や朝鮮半島情勢の安定などについて話し合います。また、25日から28日までは中国入りして、胡錦涛国家主席、温家宝首相との会談や、共に経済貿易交流活動に出席するなどして、中国の科学界、教育界、文化界とも接触します。このほか、双方は、二国間関係の強化、経済貿易と投資協力の拡充、ビジネスや人的往来などについても話し合うことになります。

 今回の訪問はギラード首相就任後初の三ヶ国歴訪です。

 ところで、中国とオーストラリアの経済貿易関係と投資協力は、ここ数年急ピッチで進んでおり、現在中国はオーストラリアにとって最大の輸出先、貿易パートナーになっています。2010年両国の貿易額は前の年より40%増の900億ドルに達し、最高を記録しました。

 日本は、オーストラリアの最大貿易パートナーのポストを失ったものの、第2の輸出先と貿易パートナーで、日本への輸出額は輸出総額の5分の1を占めています。石炭、鉄鉱石、核燃料のウランの輸出では、日本市場は重要な存在であるだけに、大震災後の日本経済の行方は、オーストラリア企業界で広く注目されています。

 韓国はオーストラリアの第3の輸出市場と第4の貿易パートナーです。韓国の建築、エネルギー分野の一部の小企業は世界で強い競争力を持っています。韓国との協力を深めることを通じて、オーストラリアの企業は国際市場への参与拡大を実現することができます。

 現在、中国、日本、韓国は共に、二国間自由貿易区についてオーストラリアと交渉しているものの、いずれもまだ合意に達していません。オーストラリアの国内企業は、ギラード首相の今回の歴訪が交渉の実質的な進展につながることを期待しています。

 ギラード首相の歴訪についてオーストラリアのアナリストは「二国間経済貿易の協力に比べると従来、オーストラリアはこの三ヶ国との政治的協力を重視してこなかった。こうした背景のもと、この歴訪は広く注目されている。特に中国への訪問は、陳育明中国大使が語ったように、両国関係の歴史上、重要な出来事である」と見ています。(朱丹陽)国際・交流へ

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