中国の温家宝首相が13日北京で韓国の金滉植首相と会談し、「2015年、中韓の貿易総額が3000億ドルになるだろう」と述べました。

　温首相は「中国は内需拡大、経済発展方式の転換に力を入れているが、韓国が打ち出した『貿易1兆ドル』の目標は、両国の経済貿易における協力の展開に役立つものである。中韓は情報通信、造船、金融、物流、ハイテク、環境保護、省エネなど幅広い分野において、協力ができる。相互投資や、共同開発を拡大し、産業の融和を推進し、ウィンウィンを実現させたい」と述べた上で、「指導者の共通認識を着実に実行し、両国の自由貿易エリアについての交渉を予定通りに始めるよう」双方の関連機構に呼びかけました。

　また、温家宝首相は朝鮮半島の情勢に触れ、「対話と交渉は半島の問題を解決する最適な方式である。中国は朝鮮半島非核化の実現、地域の平和と安定を維持するため、積極的な役割を果たしたい」と表明しました。

　これに対し、金滉植首相は「首脳同士の交流を強化するとともに、草の根の交流をも拡大し、また、経済貿易、投資、ハイテク、クリーンエネルギーなどの分野における協力を広げていきたい」と述べました。（訳：FUYING）