第3回ブリックス首脳会談は14日に中国海南省の三亜市で開催されます。そして、ロシア、ブラジル、インド、南アフリカの首脳がこの首脳会談に出席します。この会談に先立ち、ロシア外務省のウカシェヴィチ報道官は、中国国際放送局記者のインタビューを受けた際、ブリックスの協力メカニズムを高く評価し、首脳会談ではいろいろな実質的成果があげられることを期待していると述べました。
ロシアのウカシェヴィチ報道官は中国国際放送局記者に対して「ブリックスの協力メカニズムは、世界の新興国間の新しい協力モデルであり、さらに発展する潜在力がある」と指摘した後、「まずは、ブリックスの通貨購買力から見ると、2010年の参加5ヵ国の国内総生産量は世界の4分の1になっている。そのほか、5ヵ国の人口総数は30億人に達し、世界にきわめて大きなマーケットと十分な労働力を提供している」と述べました。
ウカシェヴィチ報道官によりますと、現在、ブリックスは世界経済を引っ張る機関車の役割を果たしていて、5ヵ国の協力は世界金融システムの改革に大きな影響を与えています。ウカシェヴィチ報道官は、「ブリックスを発展させる重要な点は、国際金融システムでの協力関係をさらに促進させることだ。これによって各国が世界金融危機の影響からいち早く脱出し、さらなる民主的かつ公平な世界金融システムを作ることができる」と話しました。
ウカシェヴィチ報道官は、経済協力のほか、ブリックスは国際政治分野での協力をも強化することができる。これは参加国だけではなく、世界の安全と安定にも関わるとしています。ウカシェヴィチ報道官は、「ブリックスは国連の枠組で積極的に協力を行っている。特に安保理で、参加国は重要な決議に対し意見が一致している。例えば、宇宙に兵器や他の国の安全を脅かす宇宙施設などの設置を禁止することで合意した。国連のほかの機構でも協力をさらに拡大していく」と述べました。
カシェヴィチ報道官によりますと、ロシアは、ブリックスやそのほかの発展途上国および国連、上海協力機構、アジア太平経済協力、ヨーロッパ・アジア経済共同体などとの協力関係を発展させるとのことです。
中国の三亜市で行われる首脳会談について、ウカシェヴィチ報道官は、参加国が重大な国際問題で意見の一致を見せ、各国間の実務的な協力がさらに促進されることを期待していると述べた後、「ロシアとしては、各国が国際金融システム改革のプロセスで、協力関係強化の合意をすることに期待している。これは、年末フランスで行われるG20サミットに役立つものだ。このほか、三亜市の首脳会談では、中東、北アフリカ地域の情勢が悪化しているこの時期に、各国が世界の平和問題を議論することを期待している」と述べました。
また、ウカシェヴィチ報道官によりますと、各国の首脳は、気候変動、実務的な協力の推進などの議題を討議し、実質的な成果があげられるよう努力することが分かりました。
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