東京の上野公園は2日、中国から来た2頭のジャイアントパンダが一般公開されて初めての週末を迎えました。今回は2008年の上野公園のジャイアントパンダの一般公開以来3年ぶりとなりました。
パンダを見に来た親子連れなどの入園者によって、上野公園は非常ににぎやかです。正門を入りすぐ右側にパンダ館があります。見ると表門の前とパンダ館の前には長い行列ができています。
動物園の管理者によりますと、地震が発生したとき、リーリー(オス)とシンシン(メス)は不安で、ぐるぐると回ってばかりいましたが、しばらくして落ち着くようになりました。今は、ちゃんと餌を食べ、健康状態には異常ないということです。
実物のパンダを見てから、外で写真を楽しむ人々 |
パンダ館ではパンダを見て「かわいい!」という歓声があとからあとから聞こえていますが、当のリーリーとシンシンはササを食べ続けたり、落ち着いて歩き回ったりして、歓声はそっちのけといったところです。公園の職員さんたちはこの場の秩序を維持し、見に来た人々が順序よく移動していくよう声をかけていますが、人々は、カメラや携帯でパンダを写しまくっていました。パンダ館から出てきた人々は自分で取った写真を見ながら「かわいい!」と叫んで喜んでいました。
パンダも義捐金を呼びかける |
子供をつれパンダを見に来た中原百合子さんは「私とこの子はぜひパンダが見たくて、今日来たのです。以前にパンダの歓歓(フアンフアン)を見たことがあり、とてもかわいくて大好きになりました。今日は、パンダをまた見ることがっ出来て感動しました」と話してくれました。
ところでパンダ館の出口にはパンダのポスターがあり、震災地への義捐金を入れる募金箱を手にした動物園のスタッフが募金を呼びかけていました。そして多くの人がこれに応えていました。そう言えばポスターのパンダも義捐金を出すよう呼びかけているようです。
パンダも義捐金を呼びかける |
東日本大震災の被災者は4月10日まで、無料で上野動物園に入園しパンダを見ることができます。動物園側は、パンダたち動物のかわいい姿が被災者のみなさんの心をすこしでも癒せるよう心から願っていました。(取材:胡徳勝)
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