26日~27日に、天津外国語大学で第20回「中日友好の声―日本語中国語弁論大会(北京・天津首都圏大会)と第6回中日友好の声全中国日本語弁論グランドチャンピオン大会(全国大会)が開催されました。大会は1989年から始まり、今回は華夏未来少年児童文化芸術基金会、天津外国語大学、中国国際放送局、日中青年交流センター、東方通信社が共同主催したものです。
大会冒頭に黙とうしている会場の人々
大会の冒頭で、日本大震災の犠牲者への1分間の黙とうがささげられました。中国各地の大学から選ばれた20人の大学生は「継続は力なり」をテーマに、1人3分間のスピーチを行いました。スピーチの後、「今般の原発事故に思うこれからのエネルギー問題」という即席テーマを告知された弁士たちは日本大震災のことを取り上げ、被災者への応援、エネルギー開発などについて自分の考え方を述べました。
東方通信社の古川猛社長 天津外国語大学の修鋼学長
東方通信社の古川猛社長は今回のテーマ決定者として、「20回という節目を記念するため、このテーマが決まった。継続するとやはり権威がつく。やり続けると、いろんな知識と経験が積み重なって、人それぞれ力がつくんだよ。それで「継続は力なり」というテーマが決まった。また、地震の災害が起こって、何とかしたいという中国の学生たちの気持が僕に伝わってきた。涙が出るぐらい本当に嬉しかった」と語りました。
優秀賞を獲得した弁士
この大会では、天津外国語大学三年生の楊楽頴さん(21歳)が特等賞を獲得しました。「特等賞を取って、本当に嬉しかった。卒業後に、日本語関係の仕事をしたいと思うので、中日交流の架け橋になれればいいな」と嬉しくてたまらない様子で語ってくれました。
特等賞獲得者の楊楽頴さん
また、天津外国語大学の修鋼学長は「弁士の全員が日本と中国の現状をよく踏まえた上で、スピーチしたことは評価できると思う。今回の大会は以前と違い、中日の人々、世界の人々の共通の関心事に思いを寄せたというところを高く評価する。これからは更に物事についてより深い思考力を生かした上でのスピーチをしたほうがより素晴らしいと思う。これからも頑張ってもらいたい」と弁士たちにメッセージを送りました。
奮闘している弁士たち
「中日友好の声―日本語中国語弁論大会」の北京・天津首都圏大会は1989年から行われ、徐々に権威ある大会へと成長し、2005年からは全国規模の弁論大会もスタートしました。20年間に400人を超える弁士が大会に参加し、彼らは今では政府職員、学者・教員、日本企業のビジネスマンなどになり「中日の架け橋」として活躍しています。(取材:陳博)
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