東北関東大震災の発生から約2週間が経過しました。日本にいる被災された方々が悲劇から立ち上がるべく戦っているとともに、中国の北京では一連のチャリティー活動が行われています。

　22日の夜7時30分から、北京にあるライブハウス・マオで、中国人及び北京在住の日本人アーティストによる「ラブ・ユー――日本東北関東大震災被災者支援」をテーマとした合同チャリティーライブが行われました。

　今回のチャリティーライブではTHIN MAN、カフェイン、布衣のボーカル呉寧越・重田・ファンキー末吉、Unionbunny、Jokerの5つの高い人気を誇るインパクトの強い日中混合バンドが相次いで登場し、骨身を惜しまない熱演でスタジオ内は盛り上がりました。

　ライブが始まる前に、THIN MAN、カフェインのメンバーから被災者に向けての応援メッセージをいただき、今夜の出演を通じて被災地の方々に何を伝えたいかについてインタビューを行いました。

　まず最初は、中国のモンゴル族、漢族、日本人からなる4人編成のバンド・THIN MANからのインタビューです。

――THIN MANの日本人メンバー隼人さんは、「僕らにできることは自分たちが演奏を通じて向こうに元気を与えられたりとか。その見に来ているお客さんから応援してもらって、その応援が向こうに届くとか。そういうできる限りのことをやるだけです。中国の方がいろんなところで支持してくれていることは日本人として本当にうれしいです」と語りました。

――THIN MANの中国人メンバー三さんは、「うちのバンドは北京のロックバンドですけれども、ドラム演奏は日本人だし、日本でもよくライブをやっているので、日本人のファンも結構います。その方々を通じて日本人の生活に対する熱情が見られ、バンドにいる中国人のメンバーにとっては印象的なところです。私たちは今回のイベントを通じて、現代社会の若者なりの方法で関心を寄せていることを伝えたくて、精神的な応援がエネルギーになればいいと思います。地震後の日本は計画停電とか食料品不足などいろんな問題に直面しているけど、みんなが一致団結すれば、どんな困難でも乗り越えられるんです」と語りました。

――THIN MANからの応援メッセージ、「現在地震はだいぶ落ち着いたみたいですけれども、これから復興に向けていろんな大変日々が続くと思うんですけれども、負けずにしっかり頑張ってください。日本、頑張れ！！」と心をこめて伝えてくれました。

　続いては日本人3人、中国人1人からなる日中混合バンド・カフェインのインタビューです。

――カフェインのベースMasatoは「地震が発生する時、僕たちは日本にいなかったんで、被災者のために自分たちのできることって言ったら、このようにチャリティー活動に参加できてとてもうれしいです。僕たちの持ち味というか、曲はすごく元気付けの気分なんで、それをはっきりできるように今日は頑張ります。深刻な感じよりもみんなに元気なパワーを送ろうみたいな感じでできたらいいなぁ」と話しました。

――カフェインのボーカルSayuは「日本とか中国っていう国を分けないで、今回の日本の震災でもたくさんの中国人の方が励ましのメールとかしてくれたり、募金活動にもたくさんの方に参加していただいて、地球で起こった事として考えてくれる人がたくさんいることが私はすごいなぁと思っていました。今、私が個人的にやりたいのは、被災地のアドレスをもっと具体的なものとかをブログに載せてみるとか、みんなに少しでも役に立つ情報を書けられたらいいなぁと思います」と語りました。

――カフェインからは、「被災地では、今までの生活がまったくなくなってしまって、大変だと思いますけど、世界中の人がみんなを助けようとしてくれているし、元気に頑張っていきましょう。日本、頑張れ！！」との心の込もった応援メッセージが送られました。

 
北京留学生社団BJSA

　また、北京留学生社団BJSA（ビジャッサ）の役員たちもスタジオに来られました。非常時に中国にいる日本人留学生間の連絡を確保するとともに、日常的に有益な情報を共有することを目指している北京留学生社団はライブハウスの1階にある休憩ホールでBJSAの関連商品の売り場を設置し、販売して、被災地支援に全力を尽くしました。

　今回の日本東北関東大震災チャリティーライブ、または北京留学生社団の収入はすべて義援金として、在中国日本大使館を通じて日本赤十字社へ寄付されます。（文責：馬玥　取材：王帥　撮影：路カン）