温家宝首相は全人代で行なった「政府活動報告」で、「これまでの5年、中国は国際金融危機に効果的に対応し、経済の安定かつ迅速な発展を維持し、省エネと廃棄物の排出削減、それに生態整備や環境保護を推進し、国民経済と社会発展における第11期五ヵ年計画の主な目標を達成した」と述べました。
温家宝首相は「これまでの5年、中国の社会的生産力と総合的国力は著しく向上し、GDP総額は39兆8000億元に達し、年平均成長率は11.2%となり、財政収入は5兆元増加した。住民所得の年平均増加率も9%になり、都市部と農村部をカバーする社会保障システムは健全化しつつある。しかしサービス業の付加価値と就業率、それにGDPにおける研究と試験用経費の比率は、計画目標には達していない」としています
ここ5年、中国は国際金融危機や四川大地震などの試練を乗り越え、農業税をすべて取消し、都市部と農村部における義務教育を実現させ、医療衛生システムの改革を推進し、有人宇宙飛行、月探査プロジェクト、スーパーコンピューターなどハイテク・先端技術の研究開発などで大きな成績を収めました。また北京五輪や上海万博の開催などによって、国際実務でも建設的な役割を大きく果たしました。
温家宝首相は、以上のことについて、これら成績は、改革開放のもつ偉大な力を示していると強調する一方で、「教育、医療衛生、物価、住宅価格などの問題はまだ根本的に解決されていないため、今後は国民に満足してもらうまで、以上の問題解決により大きな力を入れていく」と表明しました。(訳:FUYING)
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