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 ASEANの自信、固まる

2011-03-01 11:22:25     cri    

 ASEAN・東南アジア諸国連合の輪番議長国インドネシアのスシロ大統領はこのほど、シンガポールの新聞「ザ・ストレーツ・タイムズ」に文章を発表し、「東南アジア地域の地縁政治は著しい変化を遂げた。ASEANはすでに世界に重要視される地域的な機関となっており、国際新秩序において、新たに位置づけされるべきだ」と述べました。それでは、ASEANの原動力と自信はどこから来たのでしょうか。

 その原動力はこの地域の人口が6億を超えていること、ASEAN 諸国のGDP・国内総生産の合計が1兆5000億ドルに達していることなど、経済成長が速く、政治が安定しており、中産階級が絶えず拡大し、豊かな自然資源を誇るなどの要素から来ています。

 そして、ASEANの自信は世界の潮流に従い、連携を強め、絶えず発展を図っていることによるものです。現在、2015年までに「政治・安全保障共同体」、「経済共同体」、「社会・文化共同体」といったASEAN共同体を形成するよう取り組んでいます。これにより、ASEANは必然的に、新しい国際秩序において、自らの位置付けと発言権を求めることになるでしょう。

 では、その自信が強まった例を挙げましょう。このほどタイとカンボジアで国境衝突が勃発しましたが、ASEAN諸国の外相らの調停の下、両国の対立は緩和されました。これはASEAN 共同体の形成が重要な一歩を踏み出したことを物語っています。

 また、ASEANの重要な加盟国であるインドネシアはG20の一員として、地域問題や国際事業の中でますます大きな役割を果たすようになってきました。インドネシアは今回ASEANの代表として、タイとカンボジア国境地帯にオブザーバーを派遣し、停戦を監督しました。また、今年、ASEANサミットなど一連の重要な国際会議、東南アジア競技大会、世界経済フォーラムアジア会議などを主催することになっています。

 ASEANは内部的にも外部的にも大きなチャレンジに直面していますが、スシロ大統領が上記の文章で述べているように、ASEANは大きな自信を持ってこれらのチャレンジに立ち向かっているということです。(翻訳:董燕華)

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