世界一の自動車市場と言われる中国の自動車業界ですが、相変わらず見掛け倒しとなっています。工業情報化省のデータによりますと、2010年、中国の自動車生産台数は1826万台に達し、世界一の座を確保していますが、このうち、輸出量はわずか54万台で、生産台数の2.98%を占めるのみとなっています。この割合は世界の主要な自動車生産国において低いレベルであり、インドやブラジルなど他のBRICs(ブリックス)の国々にも及びませんでした。
データによりますと、2010年、ドイツの自動車輸出台数はおよそ424万台に達し、生産台数の76.29%を占めています。2010年の1月から11月までの期間で、日本の自動車輸出台数はすでに437万台を超えました。そして、2010年の一年間、韓国の自動車輸出台数も277万台に達しています。ブリックス4ヶ国の一つであるインドでも、ここ数年、輸出台数は増加を維持しており、金融危機期間中にも下向きにはなりませんでした。2009財政年度(2009年4月~2010年3月)、インドの自動車輸出台数は同期比17.9%増の180万台に達しました。ブラジルは輸出量に至ってはインドに及びませんが、生産量に占める割合は中国やインドを超えています。2008年から2010年までの期間、ブラジルの自動車輸出量はそれぞれ73万台、46万台と77万台となり、生産量に占める割合は23%、15%と21%に達しています。
中国で最も輸出量の多いメーカーである奇瑞自動車は、2010年の輸出量が9.2万台で、年間販売台数68.2万台のうち、わずか13.5%を占めるのみとなっています。(翻訳:ZHL)
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