余り試合に出ない中国の「跳水女皇（飛び込みの女王）」と呼ばれた郭晶晶が現役引退を決めました。中国の飛び込みナショナルチームの周継紅監督は、郭晶晶が引退申請を出し、その手続きが行われていることを認め、郭晶晶は「自分の中の一つの郭晶晶時代を作り出した」ことを絶賛しました。

　周継紅監督は新華社の電話インタビューに答え、「私たちは郭晶晶の引退を惜しんだ。ここ十数年私たちは一緒に暮らし、訓練し、試合に参加し、深い感情を持つ。この十数年来、彼女は中国の飛び込み界に大きく貢献し、自分の中の一つの郭晶晶時代を作り出した」と話しました。

　周継紅監督は、「試合に参加しなかったこの一年以上の間、郭晶晶は継続して英語を習い、しかも中国人民大学での学業を続けている」と紹介しました。

　また、周継紅監督は、「郭晶晶は中国の飛び込みに貢献し続けたい願望を表している。私たちも彼女が中国の飛び込みで力を尽くすことを歓迎する。引退したオリンピックチャンピオンの胡佳、楊景輝、李娜らが引き続き飛び込みの世界で活躍しているように、選手としてではない異なる形で、中国の飛び込み界に貢献してもらいたい」と述べました。

　周継紅監督は、「郭晶晶は引退申請を出した後、彼女が属する河北省体育局で関連した手続きが行われる。現在、引退手続きが進められている。中国ナショナルチームから見れば、郭晶晶はもう中国ナショナルチームに属さない」と語りました。

　郭晶晶は1995年に世界試合にデビューしてから2009年末までに、あわせて31の世界チャンピオンを獲得し、アテネオリンピックと北京オリンピックで3m板飛込と3mシンクロナイズド板飛込みそれぞれ二大会続けて二種目制覇を果たし、世界選手権五連覇の記録を作りました。（翻訳：李陽、チェック：小野）暮らし・経済へ