18日から行われる胡錦涛国家主席のアメリカ公式訪問について、アメリカカリフォルニア州立大学コミュニケーション学の教授で、中米メディア交流センター主任の白春生博士はCRI記者の取材を受けた際、「中米関係は中米両国国民の福祉と関係があるだけではなく、世界の安定と繁栄にも関わっている」との見方を示しました。
白教授はこの中で、「胡主席の今回の訪米は中米関係史上、重要な道しるべとなる」として、「中米関係の正常化から40年を経た現在、両国は経済、政治、文化、教育などの面で密接な交流を行っている。政治、文化、民族また経済などの違いによって一部の課題が存在するのは当然のことだ」と述べました。さらに 「周知のように、このほど、中米関係には、太平洋地域を含めて一部潜在的な危機が現れている。また、中米貿易や為替レートにおいても一部問題が生じた。これらは胡錦涛国家主席とオバマ大統領が踏み込んで議論する問題である。これらの問題を議論する中で、双方の首脳は中米関係は中米両国国民の福祉と関係があるだけではなく、世界の安定と繁栄にも関わってることにすでに気付いている。だからこそ、両国の政府と首脳には友好関係を維持する責任と義務がある」との考えを示しました。
現在、中米両国には、為替レートの問題において食い違いが存在することについて、白教授は「アメリカ国会、特に一部の貿易団体がオバマ大統領にプレッシャーをかけている。また、中米貿易においては、アメリカの立場から見て、巨額の赤字問題も解決すべきことだ」として、さらに、「この2つの問題は一部客観的な要素があるが、主観的な要素もある。両国の経済は互いに補い合うものがある。中国には安価な賃金と原材料があり、アメリカには大きな市場がある。双方の貿易衝突は両国の関係発展を妨げている。この課題を上手く解決できれば両国の関係発展に大いに役立つ」と分析しました。
これからの中米関係について、白教授は「長い目で見れば、中米関係の発展に良好な兆しが見えている。両国の経済往来が密接になり、文化や教育の交流も頻繁になっている。特に、アメリカは教育市場をより開放したため、中国人留学生の数は今年、30万人に達するだろう。アメリカが経済回復に努める中、胡主席の訪米はアメリカ政府と国民に、大規模な買い付けや文化教育などの協力など、善意ある行動をもたらすことになる」として、「中米関係正常化40周年に当たり、今回の胡主席の訪米は歴史的な意義があるものだ。議論と交流が両国関係を促す主なルートである。胡主席は具体的な対策で、これまでギクシャクした関係を緩和すると共に、中米関係の発展に前向きな意見を提出するだろう。オバマ大統領もこれらの問題について胡主席と突っ込んだ議論をするだろう」と述べました。(翻訳:ヒガシ)
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