中国の李克強副首相は現地時間6日午前、3日間にわたったスペイン公式訪問を終え、ドイツのベルリンに向かいました。

　スペインは李克強副首相の今回の欧州歴訪の最初の国で、主権債務の危機にあるスペインから見れば、この日程は安堵すべきものとなりました。スペインのファン・カルロス国王は「今回の李克強副首相の訪問はスペインにとって、非常に重要だ」と述べました。

　スペイン滞在中、李副首相は「中国はスペインとの協力を強化し、スペイン政府が国民と連携して、一時的な困難に対応することを高く評価し、支援する。中国は状況を見て、引き続きスペインの国債を購入する予定だ」と示しました。

　スペインとの経済貿易協力を一段と強化することは、李副首相の今回訪問の主要目的の一つです。訪問期間中に、両国は金融、電気通信、エネルギー、石油、天然ガス、食品などの分野に及ぶ75億ドルに上る協力協定に調印しました。

　スペインの企業家は「李副首相の訪問は、これまでの両国の友好協力関係を表しただけではなく、中国がスペインの経済および金融システムに自信を持っていることを物語った」としました。（翻訳：董燕華）