中国の陳雷水利相は、まもなく終了する5ヵ年計画の活動を振り返り、新しい5ヵ年計画の活動について「河川流域と周辺区域の総合的な防災システム、都市部と農村部の水資源の合理的な配分と効果的な利用システム、そして水資源の保護と河川・湖の保障システムを構築していく。また、水資源の持続可能な利用を促すと共に、伝統的な水利から近代化水利への転換を加速していく。さらに、中国の特色ある水利の発展の道を模索していく」と強調しました。
まもなく終わる第11期5ヵ年計画の活動について、陳水利相は「これまで各項目の水利建設を進めてきた。洪水防止の面では、主に危険性があった大型・中型のダム6240に対して補強処理を行った。現在99.4%が完成し、そのうち5600あまりがすでに再利用されている」と述べました。
この5年間で、水利インフラ整備に、6000億元以上の資金が投入され、これは第10期5ヵ年の1.66倍となっています。水と土資源の保護では、節水型社会の構築に力を入れてきました。水の使用総量の増加率が緩やかになり、一部の地区ではゼロ増加ないしマイナス増加となっています。民生の面では、ミレニアム開発目標が提出した、2015年までに安全な飲料水と基礎的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減するという目標を5年も早く、達成しました。飲用水安全保障資金として、毎年220億元から240億元を投入し、2009年までにあわせて2億1000万人の飲用水問題を解決しました。特に農村部住民の飲用水の安全問題が大いに改善されています。
過去5年間、中国では水害と旱ばつが頻繁に発生しました。水利省は、終始、予防を中心とし、避難と救援活動と結びつけました。各部門が連動し、軍と民が連携するという方針を堅持し、著しい成果をあげています。
このほか、ここ数年、首都水調達緊急対応策などを通じて、北京、天津、香港、マカオを含めた重要な地区と都市の水供給を確保しました。
まもなく始まる第12期5ヵ年計画について、陳水利相は、「危険性のある小型ダムの補強、中小河川の整備、土石流災害の防止、農村部の飲用水安全などの問題解決に、引き続き力を入れていく必要がある。また、農地の水利施設の整備も強化しなければならない」と指摘し、「第12期5ヵ年計画で、中国の水利は必ず新しい段階に入り、中国の特色ある発展の道を切り開くだろう」と来年への意欲を表しました。(朱丹陽)
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