ロシアのメドベージェフ大統領は21日、代表団を率いてインドの首都・ニューデリー入りし、2日間にわたるインド訪問を始めました。この日の午前、メドベージェフ大統領はインドのシン首相と会談し、両国関係と共に関心を寄せる交際問題と地域問題について意見を交しました。さらに、武器売買、核エネルギー、経済・貿易分野での協力などの問題が重点的に話し合われました。インドのメディアによりますと、双方は、ハイテク、民用核エネルギー、文化交流などの協力について11の協定を結びました。また、武器売買、核エネルギー、航空宇宙の面に関する商談はおよそ30に上がっています。
メドベージェフ大統領のインド訪問の重点は、両国の軍事装備面での協力強化です。21日午後、両国は、インド史上最大規模の武器売買を決定しました。つまり、インドは300億ドルもの資金を投入して、ロシアと共同で次世代戦闘機を凡そ300機開発します。これで、両国の軍事装備分野での協力は更に進んだことになります。両国はいままでの顧客とバイヤーの間柄ではなく、共同開発し、共同製造する関係になりました。
このほか、ロシアは経済貿易と文化でも、インドとの協力強化を目指しています。この日、ロシアはインドと、医薬とIT産業の協力協定を結びました。同時に、両国は石油と天然ガス分野での協力も注目されています。エネルギー大国として、ロシアはインドのエネルギー安全を保障していくでしょう。
文化の面では、メドベージェフ大統領は、「ロシアではインド文化が非常に人気だ。私もボリウッドの見学を楽しみにしている」と述べました。また、両国の共同声明によりますと、2011年はロシアでインド文化祭が、2012年はインドでロシア文化祭が行われます。
ロシアとインドが全面的な協力を展開する動きについて、アナリストは「ロシアは昔からインドの武器輸出先である。ここ数年、インドが価格と性能面での要求を高めていることで、ロシアは、アメリカやフランスからの競争に直面しているが、メドベージェフ大統領の訪印後も、ロシアはインドの最大の武器輸出先の座を保っているだろう」と分析しています。(朱丹陽)
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