中華全国ビジネス情報センターと深圳蘇賽特ビジネスデータ会社(SID)が共同で発表した「中国ビールマーケットの産業発展状況報告」によりますと、北京人のビールの年間消費量は平均90リットルに達し、日本やアメリカを上回っているということです。600ミリリットル詰めの燕京ビールを基準に計算すると、90リットルはなんと150本に当たります。
この報告によりますと、2010年に入ってから、中国のビール生産は金融危機による影響を抜け出し、生産量が急速に回復しました。ビール市場では、値段が安定した上昇を見せており、消費水準が向上した他、外資系ブランドの市場が拡大するといった傾向が見られます。燕京ビール、青島ビール、華潤雪花、アンハイザー・ブッシュ・インベブの4大手が中国のビール市場でおよそ6割のシェアを占めています。
ここ数年、国民の外食の増加がビール消費を促しています。2005年と比べると、2010年のビール企業の販売価格は累計24.5%上昇し、このうち2008年の上昇幅が最も大きく、7.4%の増加となってています。これは2008年にビール原材料が値上がりしたことにより、企業のコストコントロールに大きな圧力がかかったためであると分析されています。一方、小売額が2~5元のビールは相変わらず大半の市場(約73%)を占めており、中国のビール市場がミドルクラスないしローエンド市場に集中していることが分かります。
このほか、外資系企業の市場参入が拡大しています。大まかな統計によりますと、2001年以降国内のビール市場では80回を超えるM&A(買収・合併)や資本参加が発生し、取引金額は400億元を超えています。「中国におけるビール業界の発展の歴史は過当競争の歴史だと言える」。中華全国ビジネス情報センターは、政府がビール産業の安全問題に関心を寄せ、外資による独占を警戒し、中国のビール市場の支配権と価格決定権を確保するよう提案しました。(翻訳:ZHL)
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