ロシアのプーチン首相の招きに応じ、中国の温家宝首相は23日、サンクトペテルブルグで行われた「虎保護国際フォーラム」に出席し、公演を行いました。

　温家宝首相は「人口の増加、人類の活動の範囲の拡大と生態環境の破壊によって、世界に生息する野生の虎が絶滅に瀕している。この深刻な状況にあって、国際社会は誠意を持って協力を行い、共に野生の虎の保護事業に取り組むべきだ」と述べました。

　中国の野生の虎の保護の取り組みについて、温首相は「中国は野生の虎の保護に関する法律・法規を絶えず整備し、『中国野生の虎回復計画』を実施している。また、自然保護区と保護スポットのネットワークの構築を強化している。虎の狩猟と虎の骨の売買活動及び虎の骨を薬として使用するのを全面的に禁止している。現在、中国における野生の虎の生息地の環境が改善され、野生の虎の個体群が拡大している」と紹介しました。

　虎保護国際フォーラムは、世界銀行が推進する虎を保護する国際会議の一つで、目的は虎の数が急速に減少している現状への改善案を提起するということです。中国、ロシア、バングラデッシュ、ラオス、ネパールなどの13の国の指導者と代表がこのフォーラムに出席しました。（翻訳：任春生　チェッカー：吉田）