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　上海市の警察当局によりますと、15日に上海市内中心部で起きた高層住宅火災の死者が58人になったということですが、この火災は多くの人々に警鐘を鳴らしました。中国国務院は通知を公布し、「関係部門はこの事件の教訓を汲み取り、火災の隠れた危険の検査と除去に力を入れるとともに、消防安全の教育と訓練を展開し、大火災の発生を効果的に抑えるよう取り組む必要がある」としました。ここ数日、中国各地では、相次いで大規模な消防活動を行っています。

　今回の事故が起きてから、火災発生の隠れた危険を取り除くため、上海政府は法的な検査と市民の自主的な検査を実施し、住宅地の消防施設の検査を行うと同時に、すべての建築現場の工事を一時停止して、火災の隠れた危険を洗い出すよう要求しました。上海のある建築現場で取材した北京放送の記者は「この建築現場は、古い建物の改築工事だ。今、この工事現場は操業を停止して検査を実施し、消防安全措置はほぼ整えた。工事現場の周囲には難燃性の安全ネットが取り付けられ、発火源の延焼を効果的に抑えられるようになった」と述べました。

　中国北方地方の冬季は非常に乾燥しています。特に、北京市は人口が多く、高層ビルが林立するため、火災発生の危険性も高いと見られています。これに対し、北京市消防局の柳国忠副部長は「公共の場所や地下施設、それに高層ビルは、火災発生の危険性が高い場所として重要な検査対象となった。また、住民が密集する場所では、毎月、消防施設の点検を行うよう要求している」と述べました。

　また、中国東北部の大連市では18日、大規模な消防安全活動を行い、安全基準に違反した組織の責任者に処罰を与えると同時に、様々なイベントを通じて市民に消防知識を普及し、市民自らの防災意識を高めるよう取り組んでいます。

　高層ビルが日増しに増えている現在、火災が起きた時、市民が無事逃げられるかどうかは消防施設と避難路の整備に関わる他に、市民の消防意識と自主防災能力が極めて重要だと見られています。これについて、大連市公安消防局の任大海課長は「火災発生直後5分内に自ら行う救助措置がきわめて重要だ。火災が起きたら、エレベーターに乗らず、窓から飛び出さず、階段で逃げることだ」と指摘しました。

　上海、北京、大連のほか、全国の多くの地域でも様々な消防安全活動が行われています。（翻訳：huangjing　チェック：大野）